『モンテ・クリスト伯(-はく)』(”Le Comte de Monte-Cristo”, 邦題『巌窟王』)は、アレクサンドル・デュマ・ペールによる小説。主人公エドモン・ダンテスが無実の罪で監獄に送られ、そこで長い年月を過ごしたのち、脱獄して巨万の富を手にし、モンテ・クリスト伯爵として自らを陥れた者たちに復讐する物語である。1844年から46年にかけて、フランスの当時の大手新聞「デバ」紙に連載されて好評を博し、同じく1844年から46年にかけて18巻本として出版された。日本では明治時代に黒岩涙香が『萬朝報』に「モンテ・クリスト伯」を『史外史伝巌窟王』の名で翻案した小説を発表し、以後、日本では長く「巌窟王」の名で一般に親しまれることとなった。なお、黒岩涙香の『巌窟王』は、当時の日本人がなじみやすいように人名や船の名前などが日本風に改められているだけで(たとえば、エドモン・ダンテスは團友太郎)、舞台はヨーロッパのままであり、ストーリーも原作とほぼ同じである。